在宅療養中の方のためのCVポート造設
在宅で点滴や薬の投与が必要な方にとって、毎回の針刺しや点滴中の血管の痛みは大きな負担になります。当院では、日帰り手術でCVポート(中心静脈ポート)の造設を行い、ご自宅で治療を継続できるようサポートしています。日帰り手術の場合、入院費用がかからないため、費用も大幅に節約することができます。
また、ケアマネジャーの皆様や訪問診療のクリニックの相談員の方からのご相談も随時受け付けております。日帰り手術の適応など、どうぞお気軽にお問い合わせください。
訪問診療医・ケアマネジャー様へ
当院では『待機期間なし(最短1週間以内)』での造設を目指しています。病院の受診が取れない、待ち時間が長いとお困りの際は、ぜひご相談ください。術後の管理やトラブル対応も、貴院の方針に合わせて柔軟に連携いたします。状況次第では事前受診なしで、受診日に施術をすることも可能ですのでお問い合わせください。
CVポートとは?

CVポート(中心静脈ポート)とは、薬剤や栄養を体内に安全かつ安定して投与するための医療デバイスで、中心静脈カテーテルの一種です。本体は直径が100円玉ほどの大きさで、内部には「セプタム」と呼ばれるシリコン製の注入口があります。この部分に専用の針を刺すことで、カテーテル(細い管)を通して中心静脈へ薬剤を投与できる仕組みです。
CVポートの留置には手術が必要で、首や鎖骨下の血管からカテーテルを挿入し、先端を心臓に近い大静脈に固定します。本体は通常、左右いずれかの胸部の皮膚下に埋め込みますが、状況に応じて腕に設置することも可能です。完全に皮下に埋め込まれるため、外見からはほとんど分からず、日常生活への影響も少ないのが特徴です。
CVポートが必要な方
- 経口摂取が困難でありながら、胃ろう造設には抵抗がある方
- 胃ろうの検討中に、一時的に栄養状態を維持する必要がある方
- 高カロリー輸液による栄養管理が求められる方
- 血管が見えにくく、点滴が取りにくい方
- 頻繁に点滴や薬剤投与を必要とする方
など
CVポートを造設するメリット・デメリット
メリット
- 毎回、血管に点滴の針を刺す必要がないため、痛みや負担を軽くできます。
- 適切なケアと使用方法を守ることで、長い期間、安定して使用できます。
- 血管が細く、点滴が取りにくい方でも、予定通りに点滴や薬剤の注入ができるため、治療を継続できます。
デメリット
- ポート周囲やカテーテル部分に感染が起こるリスクがあります。
- カテーテルによる血栓形成の可能性があります。
- 体内に異物を留置することに対する心理的な不安が生じる場合があります。
CVポートを造設する流れ(日帰り手術)
事前診察
手術前には医師による診察を行い、以下の点を確認します。
- 留置する血管や皮膚の状態
- 服薬中の薬剤(お薬手帳や薬の一覧表をお持ちください)
- アレルギーの有無
- 診療情報提供書や採血データ(ご紹介いただいた場合)
診察後には、手術日を決定し、同意書とともに当日の注意事項をご案内します。
※服用中のお薬によっては、事前に一定期間、休薬していただく場合がございます。
手術当日
ご予約時間に合わせてご来院ください。ご自身での運転(車・バイク・自転車)はなるべく避けてください。鎮痛薬など頓服薬がある方はお持ちください。特に、手術当日の食事制限はございません。
※介護タクシーをご利用の方は、事前にご相談ください。車椅子の方の移動や手術にも対応可能です。
手術
更衣室で検査着に着替えた後、体温や血圧の測定、点滴の準備など必要な処置を行います。問題がなければ、局所麻酔下で手術を行います。手術時間はおおよそ40分から1時間で、来院からお帰りまでの所要時間は平均で90分ほどです。
手術後
CVポートが不要になった場合は、埋め込んだ際と同様に、手術によって取り除くことができます。
ポートの耐用回数はおおよそ1,000〜2,000回とされています。
CVポート造設の費用
CVポート造設は保険が適用されるため、施設間で大きな差はありません。ただし、負担割合など患者様ごとに費用は異なります。あくまで目安として参考にしてください。
| 1割負担 | 3割負担 | |
|---|---|---|
| CVポート造設 | 約18,300円 | 約55,000円 |
| CVポート抜去 | 約2,300円 | 約7,000円 |