日帰り手術について

当院では、鼠径ヘルニアをはじめ、胆のうポリープや胆石症、虫垂炎、痔、皮膚腫瘍など幅広い病気の日帰り手術に対応しております。
日帰り手術の対象となる病気・処置
身体の負担と痛みを少なくした
全身麻酔・腹腔鏡手術
なぜ入院しなくても大丈夫なのか?
当院で行う日帰り手術は、総合病院などではできないこだわった付加価値と、総合病院での入院手術と同等の安全性を確保していることで成り立っています。その背景には、入院を前提とした医療を単純に取り入れるのではなく、日帰り手術に特化した安全管理体制を独自に構築し、厳格な基準に基づいた医療を提供している点にあります。
当院のこだわりの付加価値と安全性について以下で説明していきます。
執刀は全て内視鏡外科技術認定医
当院の手術はすべて、院長(日本内視鏡外科学会 技術認定医)が責任を持って執刀いたします。鼠径ヘルニアや胆のうの手術は、腹腔鏡(ふくくうきょう)を用いて行います。
腹腔鏡手術は、傷が小さく痛みも少ない優れた方法ですが、モニター画面越しに鉗子を操作するため、高度な空間認識能力と繊細な技術が求められます。大きな総合病院では、教育機関という側面もあるため、経験の浅い若手医師が執刀を行うケースも少なくありません。しかし当院では、この分野のスペシャリストである院長自身がすべて執刀するため、「いつ、誰が手術しても」高いクオリティと安全性が担保され、それが、日帰り手術の安全性の1番根幹をなします。
※「内視鏡外科技術認定医」とは?
合格率約30%。専門医の「さらに上」を行く技術の証明
日本内視鏡外科学会が認定する、極めて難易度の高い技術認定です。この試験を受けるためには、まず「消化器外科専門医」の資格を取得していることが必須条件となります。つまり、外科のスペシャリストであっても、そこからさらに厳しい審査をクリアしなければ手に入らない資格です。
審査では、実際に執刀した手術の「修正なしのビデオ」を学会に提出し、複数の審査員が「安全性」「技術の正確さ」「解剖の理解度」などを厳しくチェックします。その合格率は例年わずか30〜40%程度という狭き門であり、この資格を持っていることは、国内トップレベルの内視鏡手術(腹腔鏡手術)の技術と安全性を有していることの客観的な証明となります。当院では、この高度な技術認定医である院長が、すべての手術の責任を持って執刀いたします。どうぞ安心して手術をお任せください。
傷を小さく痛みも少ない手術
前述した技術が高いことは、剥離面が綺麗で出血が少なく、手術時間も短くなることに寄与します。つまり合併症が少なく、負担が少な苦なります。これらは体表の創部の傷の大きさについてはこだわってなくてもそれは可能です。
当院では、確かな技術だけでなく、「傷の小ささと痛みの少なさ」にもさらにこだわって行います。多少時間をかけても、できる限り傷は小さく、不必要な傷は減らす努力を怠りません。時間を多少かけても、それぞれの創部や筋膜に局所麻酔やブロック注射を併用します。そうすることで、さらに術後の痛みの軽減に寄与し、安心した日帰り手術を可能とします。
安全性を最優先にしたチーム医療
手術を安全に進めるためには、外科医、麻酔科医、看護師をはじめとするチーム全員が、それぞれの専門知識と役割を発揮し、緊密に連携することが不可欠です。手術の手順や術式に加え、患者様の全身状態や既往歴、服薬状況などを全員が把握した上で、安全かつ効率的に手術を進められる環境を整えます。
当院では、麻酔科の先生が患者様ごとに麻酔のプランを立案し、手術中も全身状態を常にモニタリングしてくれています。また、看護師は、術前・術中・術後と一貫してサポートしてくれています。さらに、日帰り手術専用のマニュアルに基づき、全スタッフが統一された基準を遵守することで、どの工程でも安全性のブレが生じない体制を整えています。
手術の適応基準の明確化
当院では、全ての患者様に日帰り手術を行うのではなく、手術の安全性を最優先に、適応の可否を明確な基準に基づいて判断しています。過去の手術歴や手術の難易度、予想される合併症のリスクを慎重に評価します。また、既往症や常用薬、全身状態を総合的に確認します。また、術後に付き添いが可能かなど、社会的背景も含めた総合的な判断の上で、日帰り手術の可否を決定しています。
持病のある方でも、全身状態が安定していれば日帰り手術が可能な場合がありますので、まずは一度ご相談ください。なお、日帰り手術に適さないと判断された場合には、必要に応じて、入院治療が可能な医療機関を紹介いたします。
手術後の帰宅基準の明確化
手術が終わった後は、リカバリールームでしばらく休んでいただきます。その間、看護師や医師が、日常の動作が安全にできるかどうかを確認します。
以下の条件を満たしていれば、手術後1時間半ほどでご帰宅が可能です。
- 目が覚めて、話ができる
- 呼吸(酸素の数値)や脈拍、血圧など全身の状態が安定している
- ご自身の力で歩ける
- 吐き気がなく水分がとれる
- トイレ(排尿)が問題なくできる
- 手術部位の出血がなく、痛みも落ち着いている
また、術後は早めに体を動かすようにすることで、無気肺や肺炎、血栓症などの合併症を防ぐことにもつながります。
手術までの流れ
事前の診察・検査
手術をご検討中の方は、一度当院までご相談にお越しください。医師による診察のほか、必要に応じて血液検査やその他の検査を行い、手術の適応や安全性について慎重に評価します。既往歴や現在の健康状態、服薬状況なども詳細に確認し、最適な治療方法を提案いたします。
手術が適応と判断され、手術を希望された場合には、手術内容・リスク・予後などについて丁寧にご説明いたします。内容にご納得いただけましたら、同意書にご署名いただき、日程の調整を進めます。
手術当日
予約された時間にお越しください。手術前に必要な処置を行い、万全の状態で手術に臨んでいただきます。手術終了後はリカバリールームにてお休みいただき、体調に問題ないことが確認できましたら、ご帰宅いただけます。術後1時間半程度で帰宅できることが多いですが、個人差ありますので時間は余裕を持っておいてください。
手術後
術後の状態を確認するために、患者様ごとに次回受診日を設定いたします。回復の過程を医師が丁寧にチェックし、必要に応じて追加の処置やアドバイスを行いますので、指定された日時に再度ご来院ください。翌日の診療はオンラインでの術後診察を行うことも可能です。ご相談ください。
手術や治療の費用について
日帰り手術と聞くと、「費用が高そう…」「自費診療なのでは?」と不安に思われる方もいらっしゃいます。当院で行う日帰り手術は、基本的に健康保険が適用されます。そのため、自己負担は原則として1~3割負担となります。また、医療費が一定額を超えた場合には、高額療養費制度を利用することで、月ごとの自己負担額には上限が設けられています。
「手術が必要だけれど、費用面が心配で踏み出せない」そんな方にも、経済的な負担をできるだけ抑えながら治療を受けていただける仕組みが整っています。費用についてご不安な点がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
医療費が高額になったときに負担を減らす制度のご案内
病院での治療費が1か月で高額になったとき、自己負担の上限を決めてくれる制度があります。
限度額適用認定制度について
(マイナンバーカードのご利用推奨)
マイナンバーカードを健康保険証として利用(マイナ受付)していただくと、事前の手続きなしで、窓口でのお支払いが自己負担限度額までとなります。高額療養費制度の利用に必要な「限度額適用認定証」を、わざわざ役所や保険組合へ申請しに行く必要がなくなりますので、ぜひマイナンバーカードをご利用ください。
※マイナンバーカードをご利用にならない場合は、従来通り事前にご加入の健康保険組合や市区町村で「限度額適用認定証」の申請・交付を受け、窓口でご提示いただく必要があります。
※限度額適用認定制度とは、事前に「限度額認定証」を申請して病院に出すと、1か月の支払いが上限までに抑えられる制度です。上限は収入によって変わります。申請は、社会保険の場合は職場や健康保険組合、国民健康保険の場合は市区町村で行います。
高額療養費制度について
高額療養費制度とは、病院でいったん全額支払いをした後に、払い戻しを受けられる制度です。申請には、領収書・保険証・振込先・印鑑が必要です。そのため、医療費の領収書を捨てないようにご注意ください。診察を受けた月の翌月1日から2年間が対象です。
その他のサポート
民間の医療保険に加入されている方
病気やケガによる手術・治療を受けた場合、加入されている医療保険の補償対象となることがあります。保険の利用を希望される方は、ご自身で保険会社にご連絡ください。問い合わせの際には、以下の情報が必要になりますので、事前にご準備ください。
など
申請後、ご自宅に給付金請求用の書類が届きますので、案内に従って必要事項を記入し、書類を返送してください。保険会社によっては、インターネット上で申請から給付までの手続きが完結する場合もあります。なお、交通事故によるケガが原因である場合には、「交通事故証明書」の提出を求められることがあります。
書類が受理された後、保険会社によって給付対象かどうかの審査が行われ、承認されると指定された金融機関口座に給付金が振り込まれます。後日、支払い内容を記載した通知書も送付されますので、必ず内容をご確認ください。
